1年間ベトナムで海外インターンをした大学生がメリットやら経緯やらを全て語る
どうも。日本に帰国してから二ヶ月が経ちました。まくろ(@makuroblog)です。
「このままだと大学生活がやばい」
唐突にすいません。でも大学2年生の時にそう思ったんです。
当時、バイトもろくにせず大学と家を行き来するだけの生活で、努力という二文字が大嫌いな大学生です。
大学3年生になると就活というキーワードがチラつきはじめ、嫌でもインターンに参加し、就活で競争するための材料を揃えていかなくてはなりません。
そんあ現実を見つめた際に、このままだとやばい。
でも、このままじゃ何もしないと感じた私は休学を決意して海外に飛び出す方法を探し始めました。
これがすべての始まりです。
海外インターンってどうなの?
海外インターンは、文字通り海外でインターンを経験することです。
ここ数年、国内のインターンシップに参加することはもはや就職活動のプロセスの一つと化していて、特別なことではなくなってきているようです。
そんな中で、海外で就業を体験する「海外インターンシップ」が近年人気を集めています。
業務内容は国内でインターンする場合と変わらないので、イメージしやすかと思いますが、周りの環境が大きく異なります。
ということで今回は、”私の海外インターン体験談”と称して、申し込んだ経緯や実際の業務からぶっちゃけた話までを語っていこうと思います。
実際に参加してみてミスマッチが起こらないよう、当記事を参考にしてもらえたら嬉しいです。
僕が海外インターンを選んだ理由
冒頭でも書いている通り、海外インターンに参加する前までは普通の大学生でした。
大学に行くも授業内容を聞くことはなく、友達と喋って家に帰るの連続です。
それまでは、そんな大学生活を楽しんでいましたし、このままでいいと思っていました。
しかし、大学3年生への進級が近づき、就活を考えたときに何の価値もない自分の存在に気づいたのです。
これといって熱中したこともなければ、資格を取得したこともなく、大学の成績もとても低かったです。
この現状を変えなくてはならないという衝動に駆られ、人の顔色をうかがいって流されやすい人間であったことから、休学して海外という"環境"を変えることを決意しました。
そこで初めて海外インターンを知ったのです。
採用までの流れ
大きく工程を分けると、申し込む→面談→面接→選択→渡航の5つに分類されます。
探す→申し込む
私の場合はGoogle上で"海外インターン"と検索して、海外インターン仲介企業の存在を知りました。
他にも同じような仲介企業はありましたが、渡航までの時間が惜しかったため最初に目についたこちらの企業に申し込みました。
仲介企業との面談
仲介企業のスタッフとコンタクトを取り、面談の日程を決めます。
私は大学も東京だったことから会社に直接伺いましたが、地方の方でもSkype面談を受け付けているようです。
実際に面談を通じて、「なぜ海外インターンに行きたいのか?」「希望の国や業務内容はあるのか?」「どのくらいの期間を希望するのか?」「海外インターンでどんな成長がしたいのか?」などを伝えることで、私に合いそうな受け入れ企業をリストアップしてもらいます。
受け入れ企業との面接
私がリストアップされたのは5社。勤務国はアジア地域が中心でしたが、業務内容・会社の規模は様々でした。
もちろん先方の企業は海外にあるので、Skypeでそれぞれの担当スタッフと面接をしました。
事前にESを提出しているので、それを照らし合わせながら自分の熱意を伝えます。
同時に待遇・給料面も必ず確認しておきましょう。
合否結果。そして選択
数日後にすべての企業から合否の連絡をいただきます。
私は何が起こったのか4社から合格をいただき、実際にお世話になる企業を選びます。
就活と同じように会社を選ぶ基準は人それぞれですが、私は自信を持って伝えられる実務経験はなかったので、「何をするか?」よりも「誰とするか?」を意識した結果、ベトナムのITベンチャーに決まったのです。この軸は今でもぶれていません。
いざ、渡航
お世話になる企業の社長と最後の面談をします。
社長による最終面接ではなく、いつから渡航するかを話し合います。
ここでビザや航空券の情報や具体的な待遇・給料も決定しました。
私は2017年3月2日に渡航し、2018年4月2日に日本に帰国しました。
タイに数日滞在してからの帰国だったので、インターンを満了したのは2018年3月26日です。
実際の業務内容
私がお世話になったITベンチャーでは、ベトナムに在住している日本人向けにウェブサイトを運営しました。業務内容は大きく2つ。
広告営業
運営するウェブサイトに広告を載せませんか?という営業です。
主にレストラン/ホテル/旅行会社などのB to Cの会社がターゲットです。
クライアントの半分は外国人であったことから英語を使用する中で、TELアポや飛び込み営業など大学生では経験することのない実務を経験できたことは、今でも財産です。
コンテンツ制作
コンテンツ制作を通じて運営するウェブサイトをより良いものにする業務です。
これからベトナムに訪れる人や在住している日本人が抱えている悩み・課題を解決するような記事を執筆していました。
私は渡航前から記事を書くことは好きだったので、苦ではありませんでした。
メリットとデメリット
ここからは、実際に私が働いた上で感じたメリットとデメリットについて紹介していこうと思います。
大学生活では得られない圧倒的な経験
明らかにアルバイトよりも圧倒的な経験が得られます。
また、ビジネスマナーや社会人と対等に接する経験は国内インターンでも学ぶことは可能です。
しかし、現地の人たちと働く経験は日本では稀です。
もちろんスタッフの中にはベトナム人もいました。お互いの文化や考え方を尊重するだけでなく、仕事の頼み方・付き合い方にも日本人とは大きな差を感じたのは、大きな経験です。
希少価値の高い大学生に
国内インターンが当たり前になっている以上、同じことをしていても評価をする人事からしたら多くの大学生の一人になってしまいます。
また、海外で出る方法として留学がありますが、同じく一般的な選択です。
しかし、この2つかけ合わせた海外インターンを経験している大学生は少ないです。
実務経験を持ち合わせているだけでなく、他の大学生とは異なる選択をしていることから、色んな社会人と話していても、明らかに食いつきの差を実感します。
旅以上の広がりを
ある土地に数日で理解することが難しいように、旅をするのと住むことは大きく異なります。
観光名所を回る旅ではなく、在住している日本人・外国人のコミュニティーに溶け込むことや同世代のベトナム人との深い関係を持つことができます。
また、今後国外でビジネスをしたい人や海外で働きたい人にとっても現地情報や在住者にコネクションを構築することも可能です。
お金を稼ぐことで言えば✗
国内でもそうですが、インターンではお金を稼ぐことが目的だと大きなギャップを感じるでしょう。
時間や給料面でも圧倒的に非効率です。単純にお金がほしいのであればアルバイトに集中したほうが稼げます。
あくまでもインターンは、成長と経験を最優先と考えている学生が参加するものです。
アルバイトを否定するわけではありませんが、実際に参加して感じるギャップを防ぐためにもオススメはしません。
就職活動に影響が
海外インターンに参加する大学生の多くが4年生です。
私は帰国後に大学3年生に進級したので、就活は1年後です。何の影響もありません。
しかし、帰国後に大学4年生になっていると就職活動に出遅れる可能性があります。
致命的なものではありませんが、就活時期の早い外資系を希望する学生や希望するインターンがある人は事前に確認しておく必要があります。
英語を伸ばしたいのであれば留学が一番
もちろん業務中や生活している中で英語を使う機会は圧倒的に増えました。
1年間滞在していたこともあり、留学経験が皆無の私でも日常会話ができるくらいの英語の伸びはありました。
しかし、プロフェッショナルかというと、そうではありません。
あくまでも他にはない経験を得るものなので、英語をしっかり勉強した人にとっては中途半端な結果になるでしょう。
成長の伸び率を高めるのは自分
私が言えることは、海外インターンに参加してよかったの一言です。
そのため、現状に不満を抱えている大学生には強くおすすめしますが、あくまで成長するのは自分だということを覚えておいてください。
すがる思いでベトナムに渡った当初、会社が自分を成長させてくれると考えていました。
しかし、あくまで環境を変えただけなので、やるかやらないかは自分次第です。
帰国後に参加してよかったと思えるような成長ができることを願っています。
また、海外インターンから帰国したら怠けていいわけでもありません。
現地で得られた経験や知見を活かすも殺すも自由です。
成長を止めないように帰国後のプランもアバウトに考えておくことをオススメします。
最後に
中々のボリュームになってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上が私が参加した海外インターンの全貌です。
参加するか迷っている人は、この記事を参考に面談に申し込んでみてください。
面談自体は無料ですし、抱えている悩みをぶつけることで気づくこともありますよ。